2007年12月22日土曜日

熱帯魚 コリドラス 繁殖

コリドラスは、比較的繁殖させやすい熱帯魚です。
とはいえ、コリドラスの種類によっては難しいコリドラスもいます。

初心者でも簡単なのが赤コリ(コリドラスアエネウス)、
白コリ(コリドラスアエネウスのアルビノ)、コリドラスアドルフォイが代表的です。

繁殖させるのにはオスとメスがもちろん必要ですがコリドラスに慣れてないうちは、
見分けるのが難しいので30センチ水槽で5~6匹まとめて飼えば、
よほどのことがない限り、オスとメスが含まれます。

心配な方は、熱帯魚ショップの方にいえば、見分けてオスとメス両方、
入れてくれます。

こうしてコリドラスをしばらく飼っていると繁殖行動が見られるようになります。

最初は、オスがメスを追いかけ回しているだけですが
そのうち、追いかけあいがおさまるとメスの前にオスが横になるような形になり、
オスの精子をメスが口に入れます。

この形がアルファベットのTの字に似ているため、
コリドラスの産卵行動をTポジションといいます。

Tポジションが終わるとメスのコリドラスは卵を生み付ける場所を探し出します。

大抵は、水槽のガラス面や幅広い葉を持つ水草(アマゾンソードなど)などに
コリドラスのメスは、卵を産み付けます。

卵の大きさは、種類によって違いますが上記のようなコリドラスなら
1mm以上の大きさがありますので卵が産み付けられていれば、
すぐにわかると思います。

コリドラスの卵は、粘着性があり、受精卵は結構丈夫なので
産み付けられた卵を回収することは簡単です。

回収したコリドラスの卵は、プラケースなどに入れます。

プラケースには、コリドラスを飼育していた水槽の水と
卵のカビ防止のため、メチレンブルーを数滴入れます。

コリドラスの無精卵はカビやすく、白くなります。

そのままにしておくと有精卵にもカビが移り、
有精卵も駄目になってしまいますので
カビた卵を見つけたら取り出しておきましょう。

プラケースですが小さいプラケースならエアレーションをして
水槽に浮かべておけばいいですが大きいプラケースの場合、
ヒーターも忘れずに入れておいて下さい。

そのときにふ化したコリドラスの稚魚がヒーターで火傷しないように気をつけて下さい。

プラケースに入れたコリドラスの卵は、2~3日で孵化して稚魚が生まれてきます。

産まれてきたコリドラスの稚魚は、栄養を貯めた袋、ヨークサックと呼ばれるものを
持っていますので餌を与え始めるのは2~3日後からになります。

餌は、ブラインシュリンプがいいですがない場合は、市販の稚魚用の餌を
水に溶いて与えてあげてください。

2週間もすれば、親のコリドラスと同じような体型になりますので
そうなればそろそろプラケースから水槽に移してやってください。

コリドラスの繁殖は、最初のうちは失敗するかもしれませんが
何度か経験すると失敗もなくなり、うまくいくと思います。

ただ、コリドラスも殖やしやすいので殖やしすぎに注意して
あまり増えるようだと産卵しても隔離せず、そのままにしておく方がいいでしょう。