2007年12月20日木曜日

熱帯魚 コリドラス

コリドラスは、昔から水槽の掃除屋として一般的に知られてきた、熱帯魚です。

コリドラスは、南米を生息地として200種以上も種類があるといわれ、
現在も新種が続々と見つかっており、非情に種類の多い、熱帯魚です。

大きく分けるとロングノーズ系とショートノーズ系に分かれます。

コリドラスは、全般的に性格も温和で同種間の争いも少なく、
他の熱帯魚の邪魔にならず、丈夫で繁殖も容易です。

コリドラスが水槽の掃除屋といわれる所以は、
コリドラスが餌を探す際に底砂に頭をつっこんで、
餌を食べる仕草から底に落ちた、残餌を処理するのに最適と
思われたからです。

ところが近年というか、だいぶ前からコリドラスは、
掃除屋ではないという事がわかってきました。

確かにコリドラスは、底砂に頭をつっこんで残餌を食べますが
その時に砂と共に餌も細かくなり、エラから排出されています。

ですからコリドラスは、少しは掃除屋の一面を持ちますがほとんど役に立っていません。

しかも底砂に頭をつっこみますから植えている水草を抜いてしまうこともあります。

では、水槽の掃除屋としての地位がなくなったコリドラスが
人気がなくなかったといえば、そうではありません。

前述したようにコリドラスは、数多くの種類があることでコレクション性もあり、
また、コリドラスは、人が近づくと水草や流木の影にさっと身を隠すのですが
そこからちらっとこちらをうかがう仕草、キョロキョロと目を動かし、
ウインクと呼ばれる仕草、底砂に頭をつっこんで餌を探している仕草など
愛らしい動作でコリドラスの魅力にとりつかれる人も多くなりました。

そのため、コリドラスを他の熱帯魚と混泳させるのではなく、
コリドラス単独水槽でコリドラスのための環境を作ってあげて
コリドラスの魅力を引き出すように飼育している人も増えてきました。