熱帯魚のエサですが大きく分けて人工飼料と生き餌の
2種類に分類されます。
それぞれに長所、短所があります。
まず、生き餌の長所は熱帯魚の餌食いがいいという点です。
そして栄養が豊富ですので繁殖時や病気などで
体力が落ちているときに与えるといいですね。
生き餌の欠点は、保存が利かない、熱帯魚ショップで
簡単に手に入らない、病気を持ち込む恐れが
あるという点です。
人工飼料の長所は、どこでも手に入れることが出来る、
魚種別など種類が豊富、保存が利く、衛生的であるなどが
あげられます。
欠点は、熱帯魚によっては人工飼料を食べてくれない、
食べるまで時間がかかるなどあります。
このようにそれぞれに特徴がありますので
できれば使い分けて熱帯魚に与えるのがベストです。
では、生き餌、人工飼料の種類をそれぞれ細かく
見ていきます。
生き餌
●イトメ
生きたイトミミズのことで熱帯魚が大好きな餌の
代表格です。
昔は、金魚屋さんや熱帯魚ショップで
比較的簡単に入手することができましたが
最近では、置いてある店は限られてきています。
採取が難しいのと保存が難しい、
病気を持ち込む恐れがあるのが原因です。
●赤虫
ユスリカの幼虫が赤虫です。
赤虫も熱帯魚の嗜好性の高いエサです。
ただ、イトメより大きく固い皮がありますので
小型の熱帯魚には向きません。
また、固い皮により消化不良をおこす熱帯魚も
いますので与えるときは注意が必要です。
●ミジンコ
採取できる場所がほとんどないために
お店で売ってることがほとんどないエサです。
中には自分で採取してきてそれを育て、
エサとしている人もいます。
稚魚のエサとしては最高です。
●金魚、メダカなど生きた小魚
主に肉食魚のエサとして与えられます。
熱帯魚ショップでは、金魚はエサ用の
エサ金と呼ばれ、まとめて売られています。
手に入りやすい生き餌ですが生きた魚が
食べられるのは残酷だということで敬遠する人もいます。
●昆虫類
アロワナの餌として有名ですがコオロギや
ミルワーム、ムカデなどがあります。
エサ用として衛生的な環境で育てられ、
中にはエサとして不足がちな栄養素を補うように
飼育されたものもあります。
ミルワームは栄養価が高すぎてあまり与えない人もいます。
ネット通販などで売られていますので
比較的入手は簡単です。
人工飼料
熱帯魚別や生態別に様々なタイプが発売されています。
●フレークタイプ
熱帯魚の一般的エサです。
熱帯魚のエサといえばこのフレークタイプを思い浮かべる方も
多いと思います。
ゆっくりと沈むために上層の熱帯魚から底層の熱帯魚まで
エサが行き渡りやすいです。
●顆粒タイプ
主に小型熱帯魚のエサとして用いられます。
こちらも沈降性がゆっくりのため幅広い泳層の
熱帯魚に対応します。
顆粒にはサイズがあり、熱帯魚の大きさにより
与える顆粒のサイズを選ぶ必要があります。
●タブレットタイプ
コリドラスやプレコなど主に底にいる
熱帯魚の為のエサです。
コリドラスやプレコはエサを食べるのが遅く、
フレークタイプではエサが行き渡らない場合があります。
その為に素早く沈み、ゆっくりと溶けるタブレットの
エサが必要になります。
これら以外にも主にディスカスに与えられるクランブルタイプや
肉食魚用のペレットタイプなどがあります。
あと、熱帯魚のエサとしては、冷凍エサとドライフードタイプがあります。
冷凍エサとしては、赤虫やイトメ、ミジンコなどがあり、
生き餌ほどではありませんが餌食いはいいです。
また、冷凍ですので保存も簡単で衛生的です。
入手も簡単です。
ドライフードは上記と同じ赤虫やイトメなどを瞬間乾燥させたもので
栄養や風味が壊れないのでこちらも生き餌ほどではありませんが
餌食いはいいです。
他には草食性の熱帯魚やエビ用に野菜などもエサとして用いられます。
熱帯魚にエサを与える場合は、ひとつのエサだけを与えるのではなく、
出来れば数種類のエサを使い分けてバランスよくエサを与える方が
熱帯魚にとってはいいといえます。
そして保存が利くエサであっても長期間保存とエサが劣化し、
変質したり、栄養価が落ちたりしますので
できれば3ヶ月くらいを目安に使い切るように心掛けて下さい。
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