2008年2月6日水曜日

ヤマトヌマエビ

オトシンクルスがコケを食べてくれる熱帯魚の代表格なら
ヤマトヌマエビは、コケを食べてくれるエビの代表格です。

おそらく、私の経験からいえばコケを食べてくれる能力は、
色々な熱帯魚、エビ、貝の中で一番ではないでしょうか。

ヤマトヌマエビは、体長3~4センチでメスの方が若干大きいです。
特に髭状藻を食べてくれるので髭状藻が繁茂している水槽に有効です。

アオミドロも食べてくれるという説もありますが
確かに少しは効果あるみたいですがアオミドロに対しては、
あまり期待したい方がいいと思います。

さて、コケ取り能力の高いヤマトヌマエビですがいい面ばかりではありません。

コケがあるうちはいいのですが食欲が旺盛なため、
コケがなくなると水草を食べてしまいます。

特に柔らかい葉の水草を入れている水槽は、危険です。

他にも弱っている熱帯魚がいると攻撃をして、食べてしまいます。
場合によっては、弱っていなくてもヤマトヌマエビと同じくらいの
大きさの熱帯魚だと攻撃して弱らせて食べてしまうこともあります。

私もネオンテトラが数十匹群泳している水槽にヤマトヌマエビ10匹を
コケ取り要員として導入したところ、コケを食べ尽くしたヤマトヌマエビが
群れになって元気なネオンテトラを襲い、
弱らせて食べてしまったケースもあります。

このように食欲旺盛ですので餌を食べるのが苦手なコリドラスなどと
一緒に入れるとコリドラスがエサを食べる前に
ヤマトヌマエビが食べ尽くしてしまいます。

ですからコケ対策としてコケが生えた水槽にヤマトヌマエビを
導入して2~3日でコケが綺麗になればヤマトヌマエビは、別水槽に移して
単独で飼育してコケが出れば、またその別水槽から移してやるという方が
いいでしょう。

あと、注意点としては、エビが好きなエンゼルフィッシュやディスカスなどの
シクリッド系の熱帯魚がいる水槽に入れると
ヤマトヌマエビが食べられてしまいます。

飼育時の注意としては、水質の変化に弱いので水替え時や病気治療の薬品の
使用、ヤマトヌマエビがいる水槽の近くでの殺虫剤の使用などに
注意が必要です。

繁殖も可能ですがヤマトヌマエビは、両側回遊性で親エビは淡水、
幼生は、汽水で塩分が必要です。

そのため、幼生のための汽水水槽を用意してやらないといけないですし、
ある程度大きくなれば淡水へ移してやらないといけないので
そのタイミングも難しく、ヤマトヌマエビが抱卵しても繁殖させるのは、
難しいです。