2008年1月23日水曜日

底砂

熱帯魚を飼う場合、大抵の場合、底砂が必要です。
底砂を敷くことで熱帯魚が落ち着きますし、水草を植える場合にも不可欠です。

また、底砂に濾過バクテリアが繁殖するので水質の面から見ても
底砂を敷くことをお勧めします。

ただ、底砂を敷くと掃除の邪魔になる場合がありますので
ディスカスやアロワナなどを飼う場合は底砂を敷かない方がいいでしょう。

さて、その底砂ですが大きく分けて砂利系とソイル系の2種類が
よく熱帯魚の水槽の底砂として使われます。

それぞれ、一長一短がありますので一概にどちらがいいとは
言いにくいのですが最近の主流はソイル系です。

では、砂利系、ソイル系それぞれを詳しく見てみましょう。

砂利系の代表格は大磯砂です。

大磯砂は、その名の通り、神奈川県の大磯海岸でとれた砂利と
言いたいところですが現在では、採取不可のため、
海外から輸入される小粒の黒っぽい砂利のことを指します。

この大磯砂ですが砂利ですので比重が重く、粒が小粒とはいえ、
大きいので底砂として使用した場合、掃除が楽です。

ただ、栄養分はありませんので水草を植える場合、
肥料が必要になります。

また、品質のばらつきや色合いの違いも大きく、
同じメーカの同じ時期の製品でもばらつきがあります。

通常、色合いは黒い方が好まれますが色合いに関しては、
個人の好みですので白くても構いません。

注意が必要なのは、黒い場合にも言えますが
白い場合、貝殻の混入量が多いことがあるからです。

貝殻が多いと酸により貝殻が溶けて水がアルカリ性になってしまいます。

熱帯魚ももちろんですが南米産の水草を育てる場合、
特によくありません。

そのため、購入してきた大磯砂は、酸処理が必要になります。

塩酸を使うと楽なのですが購入するのに薬局で
住所、氏名、電話番号、用途の記入と押印が必要ですので
購入作業が邪魔くさく、塩酸を使うので取り扱いにも
注意を要します。

ですから塩酸に代わる方法として、酢を使うか、
コーラーを使って大磯砂の酸処理をします。

邪魔くさい作業ですが一度、酸処理をすると長く使い続けることが
できる、大磯砂ですから是非、酸処理することをお勧めします。

また、どうしても酸処理が邪魔くさい人は、酸処理済みの
大磯砂も割高になりますが売られていますのでそちらを
利用するのもいいでしょう。

次にソイル系ですがこちらは、色々なメーカーから
様々な製品が発売されています。

粒の大きさ、色合い、肥料の有無など多様にありますから
こちらも一概にどの製品がいいということは難しいです。

しいてあげるならADAのアクアソイルアマゾニアが
バランスが取れていて初心者でも使いやすいです。

ソイル系は、栄養分が含まれていて水草も植えやすいので
水草を育てる上では、最適です。

ただ、土ですので底砂の掃除がしにくい、年数が経つと
粒がつぶれてきますので交換が必要となります。

また、ソイルよっては、水質を変化させるものもありますので
注意が必要です。

そして使い始め初期の頃は、水に濁りが出やすいですし、
栄養分が含まれるということは、それだけコケも発生しやすくなります。

このように砂利系、ソイル系の底砂ともに長所や欠点が
ありますので理解した上で飼われる、熱帯魚や水草によって
使い分けるといいと思います。