2007年11月6日火曜日

熱帯魚・ベタの飼育方法

ベタには様々な特徴があります。一番大きな特徴として、高水温で、水中内の酸素が少しの環境であっても空中から直接、酸素を取り入れることで空気呼吸ができる補助呼吸器官をもっていることです。その補助呼吸器官の構造が迷路によく似ていることから"ラビリンス器官"とも呼ばれています。この器官があるために、ベタは、水がなくて、沼地のような環境ででも生息できます。、ですから熱帯魚ショップなどでベタをよく見かけるコップのような狭い環境でも酸欠を起こさずに飼育できる変わった熱帯魚です。また、産卵生態も特徴のひとつです。大変珍しい産卵方法を持つ熱帯魚です。しかもその産卵方法は、水槽内で簡単に観察することができます。さらには、オスの闘争心が強いのも特徴であるといえます。日本では、闘牛や闘鶏、闘犬のように動物のオス同士を闘わせますが、タイなどではなんと『闘魚』が盛んで、ベタのオス同士で戦わせます。ベタのオスは他のベタのオスを見つけると、エラぶたやヒレをいっぱいに広げて、自分を誇示し、威嚇するフレアリングをするのです。ベタが一番美しいのは、この時であるといえます。
■ベタ水槽の大きさとろ過について小型のベタを飼育するだけならば30センチ水槽で十分ですが、大抵のベタは60センチ水槽で飼育すれば、繁殖も楽しむことができます。ベタは、流れのあまりない止水域を生息域としているので、水流の強い、パワーフィルターや上部フィルターよりも、底面やスポンジフィルターを使用し、モーターをゆるめに設定してあげたものを使用するのが良いでしょう。 水槽内に水草を数多く植えたなら、フィルターなどはなくても大丈夫なくらいです。あまりお勧めできませんがまた、夏場などヒーターが必要ない暑い時期なら、コップなどの狭い容器に水を入れただけのものでも飼うこともできる熱帯魚なんです。しかし、ベタをコップで飼う場合は、ベタがジャンプしてコップから飛び出さないようにフタを必ずしておきましょう。。
■ベタが好む水質と水温とは。ベタは、弱酸性から中性の水を好みますが、あまりこだわらなくてもベタのほとんどの種類は、水道水を中和薬でカルキを中和させただけの水を使用しても問題ありません。 水温も、幅広く23~28℃の間で維持できれば大丈夫です。
■ベタを飼育する水槽のレイアウト水草を植えて流木やまたは岩などを、水槽の中で適当に組み合わせて配置するようにしましょう。水槽の中にベタの隠れ場所や繁殖する場所を確保するために、水草のウォータースプライトなどを水面に浮かべるとベタにとっていい環境でしょう。

2007年11月4日日曜日

熱帯魚・プレコの飼い方考察

熱帯魚・プレコは、ナマズの仲間で南米を主な生息地とします。昔から"プレコ"の愛称で多くの愛好家に親しまれている熱帯魚です。主な生息地である、アマゾン川の上流の清流域から下流の泥中まで生息域は幅広く、その種類も200種以上はいるといわれるくらい数多く生息しています。プレコのウロコは体全体を堅く覆っていてまるで鎧のようで、その姿は、かなり頑強にみえる熱帯魚です。 プレコは、ひとつの場所で落ち着くと、その場所にとどまり、行動範囲は狭くなり、昼間はほとんど動かず、夜になってようやくゆっくり餌を探し始めます。流木や岩についたコケをヤスリのような吸盤状の口で削り取るという一風変わった習性を持つプレコの仲間もいます。そのことが水槽内のコケ取りとして注目され、大変役立つことから、人気がある熱帯魚なのです。 また最近では、美しい種類の水玉・ゼブラ模様など色々な模様のプレコが輸入されるようになってからは、水槽内のコケ取りという脇役でしかなかったプレコたちが注目を集めるようになり、プレコをコレクションにする愛好家も増えています。
プレコ単独で飼育する場合も、他の熱帯魚と一緒に混泳させる場合であっても、流木をいくつか水槽の中においてあげましょう。特にプレコを何匹か一緒に飼育する場合には、流木以外にも植木鉢や岩などを使って、各々の隠れる場所を必ず用意してください。 また、プレコは植物性の餌を好むので、水草はプレコに間違いなく食べられてしまいます。どうしても水草を水槽の中に植えたいなら、プレコに食べられることがないようにプレコに十分な餌を与えるようにしましょう。 しかし、あまりお勧めできません水槽の底に敷く底砂は大磯砂で問題ないですが、底面フィルター以外を使用するなら、川砂や大きめの石だけを底砂に使うのもいいでしょう。。プレコの特性として、なんでも張り付く習性があり、よくむきだしになったヒーターにも張り付いてしまうことがあります。事故を防ぐ意味でも必ず、ヒーターには専用のカバーをつけて、プレコが火傷することがないように注意してあげてください。
■プレコと他の熱帯魚との混泳プレコを他の熱帯魚と一緒にする混泳させるときの注意として、セベラムやディスカス、エンゼルフィッシュなど表面積の多い熱帯魚や肺魚または、ポリプやガーなどの動作の鈍い熱帯魚は、体表をプレコになめられてしまい、弱ってしまうので注意しましょう。 しかし、小型プレコであれば南米産の小型シクリッドやテトラ類などと一緒に飼育することは問題ありません。

熱帯魚・プレコの飼育方法

■熱帯魚・プレコを飼う水槽のサイズプレコは、全般的におとなしい特性の熱帯魚ですので、自分の隠れる場所を流木などで作ってさえあれば、水槽のサイズが60センチ位でも小型プレコなら数匹、まとめて飼育することができます。ただし、大型プレコは縄張り意識が強く、自分の縄張りを作り、同じ種類のプレコ同士であっても争いを起こす可能性が高いので90センチ以上の大型水槽で一匹で飼うようにする方がいいでしょう。
■ろ過の重要性プレコは、コケを食べるだけでなく流木も削りとってしまいます。これは、プレコがヤスリみたいな吸盤状の口を持っているためでそのため、プレコを飼っている水槽内にはゴミが溜まりやすくなってしまいます。ですからプレコを飼っている水槽の濾過は頻繁に掃除しなくてはいけない、掃除が邪魔くさい底面フィルターよりも、掃除がしやすい投げ込み式のフィルターや上部フィルターを使用する方が効率いいです。また、他の熱帯魚と混泳させていてどうしても底面フィルターを使用しないといけないときは、吸水力の強い外部フィルターや上部式のフィルターを併用するなどして、底床にゴミが溜まりにくくする工夫が必要です。複数のろ過システムを組み合わせることで、プレコ(特に大型種)は、水の悪化にとても敏感なんですが、プレコにとって住みやすい環境が構築できます。また、プレコにとって快適な水は、溶存酸素量が多い澄んだ水ですので、フィルターの出水を工夫して、強めの水流で酸素を水中に多く溶けこませるようにしてあげるといいでしょう。
■プレコに適した水質と水温プレコは様々な環境にもともと生息していたので、プレコにより好む水質も変わってきます。他の熱帯魚と混泳させる目的の人気の種類のプレコでしたら、水質は中性ぐらいに調整するのが良いでしょう。水温も20~26℃の範囲であるならあまり問題はありません。 ただし、プレコは高水温や水質の急激な変化に弱い面もありますのでその点は特に注意してあげてください。夏場に水槽内の水温が高水温になってしまうようなら、水中の溶存酸素を確保する必要もありますので充分にエアーポンプでエアーレーションをしてあげたり、水換えをするときに同時にろ過槽の掃除をしないなど、できるだけ注意して飼育してあげるようにしてください